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着るなら定番がいい!現代にも通じる浴衣の古典柄6点

身近な和装として浴衣を愉しむなら、おすすめは古典柄です。
品があり、老若男女問わずに好印象なので、浴衣ビギナーも、最初の一枚として持っておきたいところです。
また、人々は古来「文様」にさまざまな意味を込めており、古典柄の浴衣にもそれぞれの持つ意味があります。
具体的にはどのような柄があるのか、日本特有の伝統や文化とともに、見ていきましょう。

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2016.12.16

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浴衣の定番古典柄
1.市松模様

「市松模様」とは大きめの格子の文様で、古くから日本に存在している柄です。
江戸時代に、歌舞伎役者の「佐野市松」という人物が、トレードマークとしてこの文様をあしらった袴を身につけていたことが名前の由来になっているといわれています。現代においても、東京五輪のエンブレムのモチーフとして大きな話題になりました。

市松模様は上下左右にどこまでも途切れることなくつながっていく柄であることから、「子孫繁栄」や「事業拡大」など縁起の良い文様として扱われています。
日本国内で脈々と受け継がれてきた古典柄でありながら、「チェック柄」として世界中で親しまれているデザインでもあるのがおもしろいところです。

藍色や紺と白の市松模様は、もっともシンプルで伝統的な日本らしさを感じられる柄だといえるでしょう。
そのほかにも、かわいらしい赤と白、さわやかな水色と白、モダンでおしゃれな黒と白など、色によって着たときの印象がガラリと変わります。
自分に似合う色を探して、しっくりとくるデザインを見つけてみてください。

浴衣の定番古典柄
2.流水

日本の美しい自然をモチーフとした古典柄は多数ありますが、その代表的なものが「流水」です。
小川の流れる様子を図案化した文様で、「流し」ともいいます。
水は流れて腐らないというところから、「清廉」「正義」という意味があるそうです。
全体に動きがあり、やわらかく情緒的な雰囲気を醸し出してくれます。

涼やかな印象の水のモチーフは、暑い夏にふさわしい柄だといえるでしょう。また、流水の文様にかぶせるように、桜や菊、笹、朝顔などの花や植物が一緒に描かれることも多くあります。
特に、水辺に咲くあやめや夏の花である朝顔などは、浴衣の柄としては大変人気です。
実は、流水の曲線に花柄をあしらったデザインは、女性らしさを存分に発揮できる黄金の組み合わせなのです。
こちらも年齢を問わず、似合う浴衣を見つけやすいデザインになります。

ピンクや黄色など華やかな色を選べば、10代~20代の若い世代にとてもよく似合うでしょう。
また、紺や紫など落ち着いたトーンの色を選べば、大人っぽさも強調できるので、大人の女性ならではの色気を出したい30代以上の人にもおすすめです。

浴衣の定番古典柄
3.雪輪

「雪輪」は雪の結晶の形をあしらった文様で、六角形の雪の結晶の輪郭のみを描いています。
雪輪文様は平安時代から使われていた歴史ある文様で、顕微鏡などない時代から、不思議と雪は六角形のものとして認識されていたのです。その昔、「雪は豊年の瑞(しるし)」といわれており、雪がたくさん降ることは、その年が豊作になる前兆だとされていました。つまり、雪輪の文様は、吉祥の象徴なのです。

一方で、雪はすぐに融けてなくなる性質から、はかない存在としても愛されています。
咲いてはすぐに散ってしまう桜の花を愛でるのと同じように、そのはかなさに心を寄せるのは、日本人特有の感性にぴったりとはまるところがあるのかもしれません。

縁起のよさにくわえて、「はかなさ」や「謙虚さ」もあわせ持っている雪輪の文様は、暑い夏を涼しげに過ごすために、浴衣の定番柄になっています。地の色との組み合わせによっては、ポップなイメージになるものもあります。
古典柄でありながら、現代的な印象のものまで、デザインの幅は広いのが特徴です。

浴衣の定番古典柄
4.麻の葉

「麻の葉」は、平安時代から存在する六角形の幾何学文様です。
その名のとおり、麻の葉の形に似ていることから名付けられました。
麻は成長が早く、まっすぐにぐんぐん伸びていく様子から「子どものすこやかな成長」を願う柄として多く使用されていました。時代劇などでも、子どもたちが麻の葉の浴衣を着ているシーンを見ることがあります。

藍染の麻の葉の文様は、子どもだけでなく大人もすっきりと着られます。
シンプルで着やすい反面、温泉旅館の浴衣のようになってしまわないように注意が必要です。
帯や帯締めなどに差し色を使って、おしゃれに着こなしてみましょう。
帯に大胆な柄使いをするのも、センスの良さが感じられる組み合わせです。

赤と白、水色と白などの麻の葉柄はキュートな印象になり、若い人にもよく似合います。また、シンプルな麻の葉の地に、蝶などの柄が描かれている華やかなものもあります。
男性にも着こなしやすい柄なので、彼とお揃いの浴衣で出かけてみるのもおすすめです。
シンプルな古典柄も工夫次第でぐっと格上げされるでしょう。

浴衣の定番古典柄
5.鱗文

「鱗文」は、三角形を上下左右につないでいる幾何学文様で、魚や蛇の鱗(うろこ)に見立ててその名が付きました。
古くは埴輪(はにわ)や古墳の壁面にも鱗文が見られ、鎌倉幕府の初代執権である北条時政の旗印は、鱗を3つ重ね合わせた「三鱗」だったそうです。

衣装の文様として広く使われ始めたのは、室町時代に入ってからだといわれています。
当時は武家の陣羽織や能装束などに使われていましたが、近年では帯や長襦袢にも多く用いられます。
なぜなら、鱗は「身を守る」「身を固める」といった縁起にちなんで、厄除けの図柄として解釈されているからです。

色によって落ち着いた風合いになったり、古典的な華やかさを演出したり、ぐっと印象が変わります。
たとえば、パステル調のやさしい色味の鱗文はやわらかな雰囲気となり、くっきりとした朱色と白の鱗文は古風な印象になります。

浴衣に合わせる帯の柄としても大変人気です。地模様が鱗文の織りで表現されているデザインなら、適度なボリュームと品があり、浴衣の柄を問わず合わせやすいので、1つ持っておくと便利です。

浴衣の定番古典柄
6.矢絣

日本では非常に古くから使われている文様で、和服の柄や千代紙の柄として使用されることが多い「矢絣(やがすり)」は、古典柄の中でも有名な柄の1つです。
特に、紫の着物は歌舞伎や時代劇の腰元の衣装によく使用されており、時代もののドラマなどで見たことがある人もいるのではないでしょうか。

射た矢が戻ってこないことから、江戸時代には、結婚の際に矢絣の着物を持たせたといいます。
矢はまっすぐ放たれると「戻ってこない」ということで、婚礼の縁起柄とされるようになったのです。
その後、明治・大正時代には矢絣のお召と海老茶色の袴を組み合わせた衣装が女学生の間で流行し、「海老茶式部」と呼ばれていたそうです。

現在でも、大学の卒業式の際に、袴と合わせる着物の柄として人気があり、ブーツと合わせた姿をよく目にします。
色は紺と白の定番から、赤と白、黄色とピンクと白の3色など、さまざまな色使いがあります。
まるで朝ドラのヒロインのような大正ロマンの雰囲気が、かえってモダンな印象を演出してくれます。

古典柄の浴衣は日本人女性を美しく見せる

現代的な柄の着物もたくさんありますが、歴史的な文化として古くより受け継がれてきた古典柄には、独特なよさがあります。手軽に着られる浴衣や簡単に着つけられる帯などのアイテムが増え、浴衣はいくぶん身近になった分、柄などで愉しみの幅を広げてみることができます。
せっかく日本の伝統的な衣装である浴衣を着るなら、すてきな古典柄に挑戦し、さらなる美しさを目指したいものです。
古典柄は、女性を艶やかで魅力的に見せてくれます。
それぞれの文様が持つ意味にも目を向けながら、お気に入りの柄を選んでみましょう。

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