昔から紫は高貴な色!紫の一般的なイメージとは?
伝統的に紫が持っていたイメージについて考えてみましょう。
紫は、気品がある、高貴、艷やか、優雅などのイメージと結びついた色と考えられています。
そのような印象の起源は歴史上での紫の扱いに由来します。
古くは聖徳太子が制定した冠位十二階に象徴的な例が見られます。冠位十二階とは、朝廷に仕える官職への人材登用の際に12の色によって、その地位を区別したものです。徳・仁・礼・信・義・智に分かれていて、最高位である徳の位には、紫の冠が授けられていたといわれています。
徳は更に大徳(だいとく)と小徳(しょうとく)に分かれ、それぞれの冠の色も濃紫と薄紫で差がつけられていたのです。ちなみに、聖徳太子が制定した十七条の憲法はこの官職者たちの従うべき規則や道徳を定めたものです。
朝廷の官職だけでなく、仏教界においても高徳の僧侶には紫の法衣や袈裟である紫衣(しえ)が授けられていました。
実はこのような制度は古代中国から輸入されたもので、紫は特に道教によって尊ばれていたものです。
天帝の住まいを紫宮や紫微垣(しびえん)と呼んでいたことに、その思想が象徴されています。
中国北京にある歴代中国皇帝の居城であった紫禁城の名前にも紫が入っていますが、語源は同じものです。
ここで、世界に目を向けてみると、古代ローマでも紫は「王者の紫 ロイヤル・パープル」として特権階級に相応しい色とされていたようです。現代英語の慣用句にもその名残が見られ、born in the purpleといえば、王家の生まれを意味します。 こうやって見てくると、日本だけではなく世界的にも紫は高貴な色として古代から尊ばれてきたことがわかります。
紫は、気品がある、高貴、艷やか、優雅などのイメージと結びついた色と考えられています。
そのような印象の起源は歴史上での紫の扱いに由来します。
古くは聖徳太子が制定した冠位十二階に象徴的な例が見られます。冠位十二階とは、朝廷に仕える官職への人材登用の際に12の色によって、その地位を区別したものです。徳・仁・礼・信・義・智に分かれていて、最高位である徳の位には、紫の冠が授けられていたといわれています。
徳は更に大徳(だいとく)と小徳(しょうとく)に分かれ、それぞれの冠の色も濃紫と薄紫で差がつけられていたのです。ちなみに、聖徳太子が制定した十七条の憲法はこの官職者たちの従うべき規則や道徳を定めたものです。
朝廷の官職だけでなく、仏教界においても高徳の僧侶には紫の法衣や袈裟である紫衣(しえ)が授けられていました。
実はこのような制度は古代中国から輸入されたもので、紫は特に道教によって尊ばれていたものです。
天帝の住まいを紫宮や紫微垣(しびえん)と呼んでいたことに、その思想が象徴されています。
中国北京にある歴代中国皇帝の居城であった紫禁城の名前にも紫が入っていますが、語源は同じものです。
ここで、世界に目を向けてみると、古代ローマでも紫は「王者の紫 ロイヤル・パープル」として特権階級に相応しい色とされていたようです。現代英語の慣用句にもその名残が見られ、born in the purpleといえば、王家の生まれを意味します。 こうやって見てくると、日本だけではなく世界的にも紫は高貴な色として古代から尊ばれてきたことがわかります。
紫にも種類がある!伝統的な紫色を見てみよう
ひとことで紫といっても、その種類は多岐にわたります。
伝統色には藤色、淡藤色、紫式部、京藤などさまざまな呼び名の紫があります。
染料の組み合わせや、染色工程の違いなどにより、色数は無限といってもよいかもしれません。
紫の大まかな分類としては、青みを帯びた紫(青系)、赤みを帯びた紫(紅系)、黒に近い紫(黒系)があり、このそれぞれに明るさのバリエーションが加わります。
代表的な紫について、伝統色の呼び名と特徴を確認しておきましょう。
藤色(ふじいろ)は、若紫(わかむらさき)とも呼ばれており、淡い青みのある紫色です。
平安時代から近代まで和服の色の基本になってきました。
淡藤色(あわふじいろ)は、薄く淡い青紫色です。
薄い藤色系には薄藤色(うすふじいろ)がありますが、濃さが異なる別の色です。
紫式部(むらさきしきぶ)は、赤みのある淡い紫色で、同名の植物の実の色に例えられます。この植物はもともと紫重実(むらさきしきみ)と呼ばれていましたが、『源氏物語』を記した平安時代の女流作家である紫式部の名前を連想させるため、呼び名が変わったものです。
京藤(きょうふじ)は、藤色の派生色とされ、明るく渋い紅紫色です。藤色と比べると紅が強めの色です。
この4色の中では、紫式部が最も赤みが強く濃い印象の紫といえます。また、紫には黒に近い至極色(しごくいろ)や黒紅(くろべにいろ)もあります。黒系の紫は高価な染料が使われ、染工程にも手間がかかるため、この色の生地は贅沢品と見なされてきました。
このように、同じ紫でもそれぞれの色のニュアンスの差が大きいので、ネット上に公開されている伝統色事典などで色味の違いを確認しておくと、浴衣を選ぶときの参考になるでしょう。
伝統色には藤色、淡藤色、紫式部、京藤などさまざまな呼び名の紫があります。
染料の組み合わせや、染色工程の違いなどにより、色数は無限といってもよいかもしれません。
紫の大まかな分類としては、青みを帯びた紫(青系)、赤みを帯びた紫(紅系)、黒に近い紫(黒系)があり、このそれぞれに明るさのバリエーションが加わります。
代表的な紫について、伝統色の呼び名と特徴を確認しておきましょう。
藤色(ふじいろ)は、若紫(わかむらさき)とも呼ばれており、淡い青みのある紫色です。
平安時代から近代まで和服の色の基本になってきました。
淡藤色(あわふじいろ)は、薄く淡い青紫色です。
薄い藤色系には薄藤色(うすふじいろ)がありますが、濃さが異なる別の色です。
紫式部(むらさきしきぶ)は、赤みのある淡い紫色で、同名の植物の実の色に例えられます。この植物はもともと紫重実(むらさきしきみ)と呼ばれていましたが、『源氏物語』を記した平安時代の女流作家である紫式部の名前を連想させるため、呼び名が変わったものです。
京藤(きょうふじ)は、藤色の派生色とされ、明るく渋い紅紫色です。藤色と比べると紅が強めの色です。
この4色の中では、紫式部が最も赤みが強く濃い印象の紫といえます。また、紫には黒に近い至極色(しごくいろ)や黒紅(くろべにいろ)もあります。黒系の紫は高価な染料が使われ、染工程にも手間がかかるため、この色の生地は贅沢品と見なされてきました。
このように、同じ紫でもそれぞれの色のニュアンスの差が大きいので、ネット上に公開されている伝統色事典などで色味の違いを確認しておくと、浴衣を選ぶときの参考になるでしょう。
かわいく着こなすなら淡い紫を選んでみて
紫の浴衣をかわいく見せるには、いくつかのポイントがあります。
まず、パステルカラー系などの淡い紫の地色を選ぶと若々しくかわいい印象が得られます。
伝統色でいえば、基本の藤色を淡くした、淡藤色や薄藤色などです。淡い紫色ではありますが、赤系の紅が強めの紅藤(べにふじ)や淡紅藤(うすべにふじ)も清楚なかわいらしさが表現できます。
ほとんど白に近い淡さを持つ白菫色(しろすみれいろ)なども、透明感があるため好まれます。このような色目の生地と柄を組み合わせると、キュートな配色の浴衣になります。
白地にパープル系の柄、淡いピンクとパープル柄などの配色の浴衣は、蒸し暑い日本の夏には涼しげな装いとして注目を浴びることでしょう。
まず、パステルカラー系などの淡い紫の地色を選ぶと若々しくかわいい印象が得られます。
伝統色でいえば、基本の藤色を淡くした、淡藤色や薄藤色などです。淡い紫色ではありますが、赤系の紅が強めの紅藤(べにふじ)や淡紅藤(うすべにふじ)も清楚なかわいらしさが表現できます。
ほとんど白に近い淡さを持つ白菫色(しろすみれいろ)なども、透明感があるため好まれます。このような色目の生地と柄を組み合わせると、キュートな配色の浴衣になります。
白地にパープル系の柄、淡いピンクとパープル柄などの配色の浴衣は、蒸し暑い日本の夏には涼しげな装いとして注目を浴びることでしょう。
大人っぽく魅せるならパキッとした色味で勝負
かわいく見せるだけではなく、色目によっては大人っぽい雰囲気が出せるのも紫という色の奥深いところです。
大人向きの紫のポイントは、深い色合いの紫を浴衣の地色や柄として使うことです。
伝統色でいえば、黒に近い深い赤紫色である至極色(しごくいろ)や、江戸期には高級な小袖の地色として好まれた、黒みがかった赤色である黒紅(くろべに)や黒紅梅(くろべにうめ)を上手く取り入れましょう。
洋装においても黒はミステリアスな大人の雰囲気を演出するのに効果的な色です。
黒に近い紫を地色にした木綿地の浴衣は、同様の効果を持ちながらも、独特の軽さが感じられます。
淡いパープルの柄が入っていたり、紺地に紫の柄など、暗くてパキッとした生地と紫の柄の浴衣などはシックで大人っぽい印象になるはずです。
ちなみに、日本女性の髪の色は黒系が多いのですが、黒髪に最も合う色は濃紺と濃紫といわれています。
紺と紫は、日本的な女性美を際立たせる、伝統的に受け継がれた組み合わせなのです。
浴衣のコーディネートにもぜひ活用しましょう。
大人向きの紫のポイントは、深い色合いの紫を浴衣の地色や柄として使うことです。
伝統色でいえば、黒に近い深い赤紫色である至極色(しごくいろ)や、江戸期には高級な小袖の地色として好まれた、黒みがかった赤色である黒紅(くろべに)や黒紅梅(くろべにうめ)を上手く取り入れましょう。
洋装においても黒はミステリアスな大人の雰囲気を演出するのに効果的な色です。
黒に近い紫を地色にした木綿地の浴衣は、同様の効果を持ちながらも、独特の軽さが感じられます。
淡いパープルの柄が入っていたり、紺地に紫の柄など、暗くてパキッとした生地と紫の柄の浴衣などはシックで大人っぽい印象になるはずです。
ちなみに、日本女性の髪の色は黒系が多いのですが、黒髪に最も合う色は濃紺と濃紫といわれています。
紺と紫は、日本的な女性美を際立たせる、伝統的に受け継がれた組み合わせなのです。
浴衣のコーディネートにもぜひ活用しましょう。
狙いと違った?紫の浴衣を選ぶときの注意点とは?
紫は色目や濃さのバリエーションが豊富な反面、実は着こなしが難しい側面を持つ色でもあります。
浴衣にするときにはよく考えて色や柄を選ばないと、自分の雰囲気に合わずに、ちぐはぐさが前面に出てしまいがちです。
自分が浴衣を着こなすのではなく、浴衣に着られてしまうのです。
そうならないためには、次のようなポイントを押さえましょう。
まず、現代的な色彩感覚からすると、紫は大人っぽくなりすぎる傾向があるといわれています。特に黒紅や黒紅梅などのほとんど黒に近いような紫は、浴衣であっても難易度の高い色味です。場合によっては、老けて見える恐れがあるので、10代や20代前半の女子にとってはハードルが高いといえるでしょう。
黒系の地色に紫の柄の浴衣は、デザインによっては派手過ぎる印象を与えるものもあります。
さらに着付けが悪いとギャルっぽくなったりするので要注意です。
浴衣の着付けは簡単そうに見えますが、素肌の上に着るのでごまかしが効きません。襟元にも注意してください。
首周りは和装で女性の色気を感じさせる重要な部分ですが、襟を抜きすぎると花魁っぽく見えてしまうこともあるので気をつけましょう。
浴衣にするときにはよく考えて色や柄を選ばないと、自分の雰囲気に合わずに、ちぐはぐさが前面に出てしまいがちです。
自分が浴衣を着こなすのではなく、浴衣に着られてしまうのです。
そうならないためには、次のようなポイントを押さえましょう。
まず、現代的な色彩感覚からすると、紫は大人っぽくなりすぎる傾向があるといわれています。特に黒紅や黒紅梅などのほとんど黒に近いような紫は、浴衣であっても難易度の高い色味です。場合によっては、老けて見える恐れがあるので、10代や20代前半の女子にとってはハードルが高いといえるでしょう。
黒系の地色に紫の柄の浴衣は、デザインによっては派手過ぎる印象を与えるものもあります。
さらに着付けが悪いとギャルっぽくなったりするので要注意です。
浴衣の着付けは簡単そうに見えますが、素肌の上に着るのでごまかしが効きません。襟元にも注意してください。
首周りは和装で女性の色気を感じさせる重要な部分ですが、襟を抜きすぎると花魁っぽく見えてしまうこともあるので気をつけましょう。
浴衣は全身コーディネートが大事!紫の浴衣と相性の良い帯とは?
洋装も和装も同じですが、オシャレに見えるかどうかは全体のバランスが重要です。
浴衣の場合は特に帯がポイントになります。紫の浴衣と相性の良い帯の色にはいくつかのパターンがあります。
最も合わせやすい色味は、紫の浴衣と同系色の帯です。これは浴衣初心者にもおすすめの色です。
すべての要素を同系色でまとめるという、カラーコーディネーションの基本に則っています。
紫以外に用いられている浴衣の柄の色と帯の色を合わせるのも、統一感を生む組み合わせ方のひとつです。
さらに上級者には印象派絵画の色使いなどに見られる色彩理論を応用する方法も紹介しておきましょう。
補色を使うのです。ある色相とその補色はお互いの色を目立たせる効果があります。紫の補色は黄色です。つまり、黄色の帯を使うわけです。だだし、和装の生地染に使われる伝統色の紫は色相の範囲が広く、青みが強くなると補色はオレンジに近くなり、赤みが増すと補色には緑が入ってきて黄緑に近くなります。
詳しくは色相環(しきそうかん)を参考にしてださい。補色の帯は目立つので、勝負服にはおすすめのコーデです。
浴衣の場合は特に帯がポイントになります。紫の浴衣と相性の良い帯の色にはいくつかのパターンがあります。
最も合わせやすい色味は、紫の浴衣と同系色の帯です。これは浴衣初心者にもおすすめの色です。
すべての要素を同系色でまとめるという、カラーコーディネーションの基本に則っています。
紫以外に用いられている浴衣の柄の色と帯の色を合わせるのも、統一感を生む組み合わせ方のひとつです。
さらに上級者には印象派絵画の色使いなどに見られる色彩理論を応用する方法も紹介しておきましょう。
補色を使うのです。ある色相とその補色はお互いの色を目立たせる効果があります。紫の補色は黄色です。つまり、黄色の帯を使うわけです。だだし、和装の生地染に使われる伝統色の紫は色相の範囲が広く、青みが強くなると補色はオレンジに近くなり、赤みが増すと補色には緑が入ってきて黄緑に近くなります。
詳しくは色相環(しきそうかん)を参考にしてださい。補色の帯は目立つので、勝負服にはおすすめのコーデです。
紫の浴衣と合わせたい帯の色
1.同系色
紫の浴衣に同系色の帯を合わせるケースを考えてみます。
パステルカラー系の紫の浴衣と、濃い紫の帯はとても相性が良い組み合わせです。
浴衣の色を伝統色でいえば、基本の藤色をパステル調に淡くした淡藤色や薄藤色、淡い中にも紅が強めの紅藤や淡紅藤、ほとんど白に近い淡さを持つ白菫色などが地色として最適です。これに、小紫(こむらさき)や、渋めの紅系が入った二人静(ふたりしずか)、青紫系の桔梗色(ききょういろ)などの濃くなりすぎない紫の帯をあわせてみましょう。
ただし、逆のコーディネートは避けましょう。
濃い紫の浴衣にパステルカラー系の帯は落ち着かない雰囲気になってしまいます。
同系色で濃淡の違うコーディネートもおすすめです。例えば青紫系でまとめるなら、淡藤色の浴衣に藤紫(ふじむらさき)か藤納戸(ふじなんど)の帯を合わせてみましょう。
パステルカラー系の紫の浴衣と、濃い紫の帯はとても相性が良い組み合わせです。
浴衣の色を伝統色でいえば、基本の藤色をパステル調に淡くした淡藤色や薄藤色、淡い中にも紅が強めの紅藤や淡紅藤、ほとんど白に近い淡さを持つ白菫色などが地色として最適です。これに、小紫(こむらさき)や、渋めの紅系が入った二人静(ふたりしずか)、青紫系の桔梗色(ききょういろ)などの濃くなりすぎない紫の帯をあわせてみましょう。
ただし、逆のコーディネートは避けましょう。
濃い紫の浴衣にパステルカラー系の帯は落ち着かない雰囲気になってしまいます。
同系色で濃淡の違うコーディネートもおすすめです。例えば青紫系でまとめるなら、淡藤色の浴衣に藤紫(ふじむらさき)か藤納戸(ふじなんど)の帯を合わせてみましょう。
紫の浴衣と合わせたい帯の色
2.ネイビー
紫と紺(ネイビー)は同じ寒色系でもあり、パープルの浴衣とネイビーの帯なら統一感のあるコーディネートが楽しめます。寒色系のなかでもネイビーは濃い色なので引き締め効果があります。
紅系や青系の色味の強い紫の地色の浴衣を、全体的に上品でフェミニンな印象にまとめてくれるのです。
例えば、パステル系の淡藤色や淡紅藤の地色の浴衣には、濃い青と強い青緑色が合わさった紺碧(こんぺき)や藍染の中でも最も濃い色合いをもつ濃藍(こいあい)などの帯色の組み合わせが、見る人にさわやかな印象を与えてくれます。
また、彩度の高い紫と紺系の帯も落ち着いたコーディネートになるでしょう。
鮮やかな紅系紫の紅桔梗(べにききょう)、牡丹色(ぼたんいろ)、赤紫(あかむらさき)の地色なら、微かに紫色を帯びた花紺青(はなこんじょう)の帯で全体が引き締まります。
紅系や青系の色味の強い紫の地色の浴衣を、全体的に上品でフェミニンな印象にまとめてくれるのです。
例えば、パステル系の淡藤色や淡紅藤の地色の浴衣には、濃い青と強い青緑色が合わさった紺碧(こんぺき)や藍染の中でも最も濃い色合いをもつ濃藍(こいあい)などの帯色の組み合わせが、見る人にさわやかな印象を与えてくれます。
また、彩度の高い紫と紺系の帯も落ち着いたコーディネートになるでしょう。
鮮やかな紅系紫の紅桔梗(べにききょう)、牡丹色(ぼたんいろ)、赤紫(あかむらさき)の地色なら、微かに紫色を帯びた花紺青(はなこんじょう)の帯で全体が引き締まります。
紫の浴衣と合わせたい帯の色
3.白
濃い色の上にのせられた白は、そこだけ切り取ってしまったかのような効果(マスキング)が生まれるため、視覚的印象が最も強くなるコーディネートのひとつです。
パープルの浴衣に白い帯を合わせると、見る人にモダンでエレガントな印象をあたえることができます。
白い帯の持つマスキングの効果を高めるには、どちらかといえば、浴衣の紫は濃いほうがよいでしょう。
伝統色でいえば、紅系なら小紫(こむらさき)や桑の実色(くわのみいろ)、青系なら桔梗色や菫色(すみれいろ)、さらに濃い紫で黒に近い至極色や黒紅が地色の浴衣なら、白い帯の魅力を十分に活かせます。
パープルの浴衣に白い帯を合わせると、見る人にモダンでエレガントな印象をあたえることができます。
白い帯の持つマスキングの効果を高めるには、どちらかといえば、浴衣の紫は濃いほうがよいでしょう。
伝統色でいえば、紅系なら小紫(こむらさき)や桑の実色(くわのみいろ)、青系なら桔梗色や菫色(すみれいろ)、さらに濃い紫で黒に近い至極色や黒紅が地色の浴衣なら、白い帯の魅力を十分に活かせます。
紫の浴衣と合わせたい帯の色
4.補色
上級者向けのコーディネートといえる補色を使った浴衣と帯の組み合わせは、メリハリの効いた華やかさを演出するのに最適です。パープルの浴衣と黄色、ゴールドの帯が補色コーデの基本になります。
さらにこだわるなら、紫の色相のバリエーションにも合わせてみます。
紫には基本の紫があり、紅色が強くなるものと、青みが強くなるものがあります。
色相環上の補色もそれにあわせてずれていくため、帯の色相を調節するのです。
緑が強いものにしたり、オレンジに変えてみたりしてください。
この微調整によって、さらに印象深く現代的な紫浴衣の着こなしが楽しめます。
例えば、歌舞伎の助六が頭に巻く鉢巻の色である今紫(いまむらさき)の地色の浴衣であれば、補色は黄緑系なので若草色(わかくさいろ)や柳緑(りゅうりょく)などの帯にします。
今紫より赤みが強い葡萄染(えびぞめ)に合わせる帯は、より緑が強く鮮やかな孔雀緑(くじゃくみどり)などがおすすめです。逆に、青紫系の竜胆色(りんどういろ)や藤鼠(ふじねずみ)の地色には、オレンジ系の帯を合わせます。
江戸前期に派手好きな江戸っ子に人気があった鬱金色(うこんいろ)や黄金色(こがねいろ)の別名を持つ山吹色(やまぶきいろ)などがよいでしょう。
さらにこだわるなら、紫の色相のバリエーションにも合わせてみます。
紫には基本の紫があり、紅色が強くなるものと、青みが強くなるものがあります。
色相環上の補色もそれにあわせてずれていくため、帯の色相を調節するのです。
緑が強いものにしたり、オレンジに変えてみたりしてください。
この微調整によって、さらに印象深く現代的な紫浴衣の着こなしが楽しめます。
例えば、歌舞伎の助六が頭に巻く鉢巻の色である今紫(いまむらさき)の地色の浴衣であれば、補色は黄緑系なので若草色(わかくさいろ)や柳緑(りゅうりょく)などの帯にします。
今紫より赤みが強い葡萄染(えびぞめ)に合わせる帯は、より緑が強く鮮やかな孔雀緑(くじゃくみどり)などがおすすめです。逆に、青紫系の竜胆色(りんどういろ)や藤鼠(ふじねずみ)の地色には、オレンジ系の帯を合わせます。
江戸前期に派手好きな江戸っ子に人気があった鬱金色(うこんいろ)や黄金色(こがねいろ)の別名を持つ山吹色(やまぶきいろ)などがよいでしょう。
目指すのはどんな女性?紫の浴衣で理想の女性に変身!
紫の浴衣は、色選びや柄の選び方を押さえれば、女性を美しく見せてくれます。
紫の持つさまざまなバリエーションは、かわいさから妖艶さまで、女性の持つ多彩な表情に合わせて、どのような演出にも対応できる奥深さを持っているのです。
紫は伝統のある高貴なイメージの色なので、熟年向けとみなされることも多く、若年層にとっては難しい面もないとはいえません。ただ、ここで紹介したコーディネートのヒントをもとにして、自分にあった紫をみつける努力をしてみてください。自分にしかできない気品のある着こなしを見つけることができるはずです。
伝統とは単に古いものを守ることではなくて、新しい試みの継続が次の伝統になっていくものです。
紫の浴衣についても同じです。
初心者も上級者も、紫の力を借りて、浴衣の新しい魅力を再発見してください。
紫の持つさまざまなバリエーションは、かわいさから妖艶さまで、女性の持つ多彩な表情に合わせて、どのような演出にも対応できる奥深さを持っているのです。
紫は伝統のある高貴なイメージの色なので、熟年向けとみなされることも多く、若年層にとっては難しい面もないとはいえません。ただ、ここで紹介したコーディネートのヒントをもとにして、自分にあった紫をみつける努力をしてみてください。自分にしかできない気品のある着こなしを見つけることができるはずです。
伝統とは単に古いものを守ることではなくて、新しい試みの継続が次の伝統になっていくものです。
紫の浴衣についても同じです。
初心者も上級者も、紫の力を借りて、浴衣の新しい魅力を再発見してください。
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